ふるさとから届いた春 [雑感]
4月。。。
ソメイヨシノは、ゆっくりと愛でる間もなく
あっという間に その時を過ぎ、
今は 駅前通りを 八重桜が彩っている。
日に日に春らしさを増す中で、
もうすっかり雪も解けたであろう、恋しい我が家の事 が 気になる母は、
その想いを、独り言のように 呟く。
「分かってる・・・ でも まだ今は無理だからね!』
と、 コロナの事など その都度説明し、言い含めるのだけれど、
数日経つとまた ため息交じりに呟く・・・。
そんな時、親戚から <ふるさとの春>が届いた。
これは 『あさつき』と言って、雪解けの頃に 土手などに生えてくる野草。
わけぎ でもなく、のびる とも違う あさつきは、まさに 春の味覚。
さっと湯がいて 酢味噌で食べるのがいちばん好きな食べ方だけれど、
お味噌汁に入れたり、卵とじも また 美味しい。
それから、 ふきのとう。
これもまた、今の時期にしか味わえないもの。
せっかくなので、ふき味噌にして、長く味わえるように・・・。
他にも、自然薯、切り干し大根、手作りの葉わさび漬け、等々
懐かしいふるさとの味が、沢山入っていた。♪
コロナの終息、どころか ワクチン接種さえ いつになるのやら、
まだまだ先の見えない状況が続きそうで、
果たして今年中に 母を連れて行ってあげられるのかさえも 分からない。。。
その母は、 今月 90才の誕生日を迎える。
雪割草と一緒に 実家から持ってきたエビネが 咲いた。