春の雪

　
　ソメイヨシノの開花が伝えられ、

　春の兆しが・・・、と思った矢先・・・。


　



　朝から降っていた雨が、10時半頃からみぞれに変わり、

　昼前には　ボサボサの雪になっていた。

　
　

　　　　　　　　


　
　３月に降る雪は、そう珍しくもないけれど、

　今日の雪は、やけに重く、ずっしりと、とても冷たく感じられた。


　　　　　　



　

　20日は、弟の命日だった。


　あれから、７年・・・。




　7年前の今日も　故郷には季節外れのまとまった雪が降って、

　突然の出来事に対する戸惑いや、不安、その他諸々の想いが交錯して、

　真っ白に雪化粧した景色が、とても悲しく切なく感じられたことを、

　ふ　っと　思い出した、今日いちにち・・・。


　
　　　　　　　　　　　　　　＜2015年3月>

　
　

祈り

　今日の夕刊に、

　【一晩で約10万人が命を落としたとされる東京大空襲から77年目・・・】

　・・・とあった。



　あぁ・・・、そうだった。

　今日3月10日は　東京大空襲の日、だった・・・、と思った。



　と言うのも、

　長女の母校（高校）の卒業式が、

　毎年3月10日の東京大空襲の日、なので、

　長女が卒業してから、既に20年近く経とうとしている今でも、

　頭の隅っこの方に記憶していたから。


　
　その長女母子が、先週末　久しぶりにやって来た。

　おにいちゃんは　来月小学生。

　妹は2才8ヶ月の、おしゃまな女の子。


　折り紙やお絵かき、近隣の公園でブランコや鬼ごっこ、と、

　靴も洋服も砂まみれにして、愉しい時間を過ごして帰って行った。


　

　日々、笑ったり泣いたり、怒ったりイラついたり・・・

　様々な出来事に振り回されて、時間が過ぎて行くけれど、

　私は、私たちは　今　十分に幸せだ、と　しみじみ思う。



　



　こういう何気ない　普通の日常が

　1日も早く、ウクライナの人々に訪れますように・・・、と

　心から願い、祈らずにはいられない。