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かけがえのないもの、それは・・・ [ひとり言]

  

  年が明けて 今日は5日、

 久々に 1人だけの 静かな時間の中にいて あれこれと思いを巡らす。

  

   

  2009年は どんな年になるんだろう。

   

  去年は 本当にいろいろな事があった。

 妻として、親として、 そして・・・、 人として。

  

  その度に 葛藤があり それらと旨く折り合いをつけながら

 なんとか 遣り過ごして来た、つもりだけれど、

 やっぱり、 今もなお  迷いの中にいる、ような気が・・・、

 時々・・・、 する。

  

  そして、思う。

  

  この世の中で はっきりと きっぱりと 白黒付けられることなんて

 多分 “数学” だけなんじゃないかな? などと、 

 苦し紛れに 自分に都合よく・・・、ね。

  

 

     

   

  先月、あともう20日ほどで 今年も終わる、という頃

 我が家の 目と鼻の先で事故があった。

  その直後から、何故か、何故かとても その事故が気になって

 その日 たまたま家にいた娘たちと、ずっと 目が離せないでいた・・・。

  

  レスキュー隊や救急隊員の必死の救助も虚しく、

 大型トラックの下敷きになった その人は、 

 長い時間が経ってから ようやく運び出された、

 すっぽり毛布にくるまれた状態で。

  

  真っ二つになった自転車が その惨劇を物語っていた・・・。

   

  「・・・可哀想に・・・」

  言葉にならないため息が 私たちの口から洩れて・・・、

 でも、 私たちにとっては それで その事故の事は 終わった、   

    

    はず、      だった・・・。

   

  その夜、あともう少しで今日も終わり、という時刻になって、

 めったに鳴らない 固定電話の呼び出し音が鳴った。

  “どうせ又いたずら電話だよ” と思いながら受話器を取った私の耳に届いたのは、

 娘の大切な友だちの 訃報、だった。

  

  「あぁ・・・! あの事故がそうだったの・・・!?」 と、

 私は その場で泣き崩れてしまった。

  

  悲しかった。

  本当に悲しくて 悔しくて、

  ただただ 娘たちと 声をあげて泣き続けた・・・。

  

  どうして!?

  どうして、あの子なの!? と 何度も何度も思った。

   

  仕事をしていても 買い物をしていても、何をしていても

 あの日の あの様子が脳裏に浮かぶたびに 涙が溢れそうになって、

 人前では  必死で堪えた。

 でも、誰もいない家の中では オイオイ声をあげて泣いた。

  

  身近な人の死に接して

 これほど 辛くて悲しいことなんて なかったのでは? と思えるほど 

 気が付くと 泣いている自分がいた。

    

  ・・・・・

  喜びは いつも ストレートだけれど、

 苦しみや哀しみは とても複雑で どうにもならない、やりきれないことが多い。

   

  でも・・・、今だから思う。

   

 

  いろんな事があって その中で 悩んだり、迷ったり出来るのは、

 生きているからこそ、 なのだ、と。

   

  かけがえのないもの・・・

  それは、 

  たったひとつだけしかない 命、だと いうこと。

   

  

  ・・・ 来週は その娘たちの成人式です・・・



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